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2026.07.10

その勧誘、その場で計算できましたか。
契約の前に確認する4つの数字

このサイトでは、ウォーターサーバーを1リットルあたりの単価で比べてきました。ただ、正直に書きます。実際にサーバーを契約する人の多くは、単価を比べていません。

ショッピングモールの通路で声をかけられる。設置は無料、初月は0円、今日だけの特典。感じのいい説明を受けて、気づけば申込書にサインしている。あるいは、水道水の味が気になっていたところに、ちょうどいい話が来る。

その場に、電卓はありません。

その場で計算できない4つの数字

勧誘の場で示されるのは、たいてい「月額いくら」と「今なら無料」の2つです。しかし、実際に払う総額を決めるのは、その2つではありません。

確認すべき数字なぜ、その場では見えないのか
1. 最低利用期間 「いつでも解約できます」と言われても、期間内の解約に費用が発生する契約は珍しくありません。契約書のどこに書いてあるかを、その場で探すのは困難です。
2. 解約手数料 金額は会社とプランで大きく違います。無料期間が長いほど、この額が大きく設定されている場合があります。
3. 電気代 月額料金に含まれません。冷水と温水を保つため、常に電力を使います。
4. 1年間の総額 月額に12を掛け、初期費用を足し、無料キャンペーンの分を引く。この暗算を、立ち話でできる人はいません。
初月無料は、値引きではありません。契約を取るための費用です。誰かが負担しています。その誰かは、あなたです。12ヶ月目までのどこかで、必ず回収されます。

飲食店を経営していたとき、私も同じことをしていました。初回サービスをつけ、年間の取引で回収する。売る側の常識です。悪意ではありません。ただ、買う側がその構造を知らずに判断するのは、フェアではない。

すでに契約してしまった人へ

いま契約書を出して、次の3つを確認してください。

  1. 最低利用期間は、いつまでか。その日付をカレンダーに入れます
  2. その日より前に解約した場合、いくらかかるか。金額を書き出します
  3. 月額に12を掛け、初期費用を足す。それが1年で払う金額です

そのうえで、月に何リットル使っているかを数えます。2リットルのペットボトル換算で構いません。1年の総額を、1年で使うリットル数で割る。それが、あなたが実際に払っている1リットルの値段です。

計算した結果、高すぎたと感じるかもしれません。それでも、契約直後に慌てて解約するのが正解とは限りません。解約手数料を払ってまで乗り換えるべきかどうかは、残りの期間と差額を比べて決めることです。感情ではなく、数字で決めてください。

水道水の塩素について、事実だけを書きます

ウォーターサーバーを検討する理由として、水道水の味や塩素が挙げられることがあります。ここは、慎重に扱います。

まず、法律が何を定めているか。水道法第22条と、その施行規則により、蛇口から出る水は、遊離残留塩素を1リットルあたり0.1mg以上「保持するように」塩素消毒することが義務づけられています。

法律が定めているのは、下限です。塩素は「入っていてはいけないもの」ではなく、「入っていなければならないもの」として扱われています。

理由は消毒です。塩素が一定量残っていることが、蛇口に届くまでの衛生を保証しています。上限については、水質基準ではなく「水質管理目標設定項目」として1mg/L以下という目標値が設定されています。東京都水道局は、独自に0.1mg/L以上0.4mg/L以下という目標を掲げています。

そして、水道水の水質基準は、生涯にわたって毎日2リットルを飲み続けても健康に影響が出ない水準をもとに、安全率を加味して設定されています。

ここから先は、私の判断ではなく、あなたの判断です。「安全である」ことと、「おいしいと感じる」ことは、別の問題だからです。塩素の匂いが気になるかどうかは、住んでいる地域や建物の給水方式によっても変わります。基準を満たした水でも、味を理由に何かを足したいと考えるのは、まったく自然なことです。

ただ、「体に悪いから」という理由で高い契約をするのは、事実に基づいていません。そして、その不安を入口に売る手法は、存在します。

不安を、順番に切り分ける

困っていることが何なのかで、必要なものは変わります。

困っていることまず検討すべきもの
塩素の匂いが気になる浄水ポット、蛇口に付ける浄水器。1リットルあたり数円です
冷たい水・熱いお湯がすぐ欲しいここで初めて、サーバーが選択肢になります
ペットボトルを運ぶのが重い宅配水、または浄水型
採水地の天然水を飲みたい宅配水。単価ではなく、水そのものを選ぶ判断です

匂いだけが理由なら、月に数千円の契約は必要ありません。そう書くと、このサイトの収入は減ります。それでも書きます。原価表は、そういうふうには作らないからです。

この記事に広告を貼らなかった理由

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この記事には貼りませんでした。契約を迷っている人、あるいは契約して不安になっている人に読んでほしい記事の末尾に、申し込みボタンを置きたくなかったからです。

それでも商品を検討したいと思われたなら、別の記事に用意してあります。順番として、そちらが後です。

※残留塩素に関する記述は、水道法第22条および水道法施行規則第17条、環境省の水質基準・水質管理目標設定項目、東京都水道局の公表資料に基づいています。数値や制度は改定されることがあります。最新の情報は、各機関の公式サイトでご確認ください。
※契約条件(最低利用期間・解約手数料・電気代)は会社およびプランによって異なります。必ずご自身の契約書と公式サイトでご確認ください。
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