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2026.07.10

赤ちゃんのミルクに、ウォーターサーバーは必要?

買っているのは「安全」ではなく「時間」
3行でわかる結論
  • 70℃のお湯が要るのは、水道水が危ないからではなく、粉ミルクが無菌ではないから
  • 国のガイドラインは、調乳の水にまず水道水を挙げている
  • サーバーの価値は「安全」ではなく「すぐお湯が出る=時短」。そこにお金を払うかどうか
相談する人赤ちゃんが生まれてから、「水道水は良くない、安全な水でミルクを」ってよく勧められて…。うち、水道水でミルク作ってるんですけど、大丈夫なんでしょうか?
原価表の人(元飲食店オーナー)結論から言うと、大丈夫です。むしろ国のガイドラインは、ミルクに使う水としていちばん最初に水道水を挙げています。まず、そこを誤解している人がすごく多い。
相談する人えっ、そうなんですか。じゃあ、なんで70℃以上の熱いお湯じゃないとダメなんですか?水が汚れてるからかと思ってました。
原価表の人(元飲食店オーナー)そこが肝心なところで。70℃が要る理由は、水のためじゃなくて、粉のためなんです。

なぜ70℃以上なのか

原価表の人(元飲食店オーナー)粉ミルクって、実は無菌じゃないんです。ごくまれに、サカザキ菌っていう菌が入っていることがある。この菌は乾いた粉の中で長く生き残る。だから、溶かすときに70℃以上のお湯で殺菌する。守る相手は、水じゃなくて粉なんですよ。
相談する人菌…って聞くと、こわいです。うちの子、大丈夫かな。
原価表の人(元飲食店オーナー)落ち着いて聞いてください。横浜市が出している資料だと、日本の製品に含まれるサカザキ菌は粉ミルク333グラムに1個っていうレベル。ごく微量です。ただ、赤ちゃんは免疫が弱いので、念のため70℃で確実に殺菌する。怖がりすぎず、でも手順は守る。それが正確な向き合い方です。
事実 2007年、WHOとFAOのガイドラインを受けて、厚生労働省が「70℃以上での調乳」を指導するようになりました。理由は粉ミルクに含まれ得るサカザキ菌などの殺菌です。水質の問題ではありません。

じゃあ、どの水を使えばいい?

相談する人水道水でいいって言われても、やっぱり塩素とか気になっちゃって…。
原価表の人(元飲食店オーナー)その気持ちはわかります。でも、水道水を一度沸騰させれば、塩素は抜けます。70℃以上に保って調乳する手順の中で、自然と解決するんですよ。だから『塩素が心配』も、煮沸でクリアできる。
相談する人市販のペットボトルの水を使うのは、どうですか?その方が安心な気がして。
原価表の人(元飲食店オーナー)使ってもいいですが、1つだけ注意。ミネラルの多い硬水は避けてください。赤ちゃんの内臓に負担がかかることがあります。国産の天然水はだいたい軟水なので大丈夫ですが、海外の水は硬水が多い。ラベルの『硬度』を必ず見てください。
事実 厚労省ガイドラインが調乳用の飲用水として挙げているのは、①水道水、②水道法の水質基準に適合すると確認された水、です。市販の水を使う場合、調乳には軟水が推奨されます。

本当の負担は、水じゃなくて「時間」

相談する人じゃあ、ウォーターサーバーって、赤ちゃんには意味ないってことですか?
原価表の人(元飲食店オーナー)いや、そうは言ってません。価値はある。ただし『安全』じゃなくて『時間』の方にです。ちょっと、ミルク作りの手順を時間で見てみましょう。
ミルク作りの時間比較 水道水で作ると ① 沸かす10分以上 ② 70℃まで冷ます数分 ③ 溶かす ④ 人肌まで冷ます数分 合計 およそ20〜30分/1回 サーバーで作ると ①②がまるごと不要お湯がすぐ出る ③ 溶かす ④ 人肌まで冷ます数分 沸かす時間と、70℃まで冷ます時間が消える 新生児は1日8回前後の授乳。この差が毎日積み重なる。
手順は厚労省ガイドラインに基づく一般的な流れ。サーバーのお湯は機種により70〜90℃程度で、そのまま調乳に使えるものがあります(温度は使用前に必ず確認)。
相談する人…これ、地味に大きいですね。夜中に泣いてる子を抱っこしながら、お湯が沸くの待つの、本当につらくて。
原価表の人(元飲食店オーナー)そこなんですよ。サーバーが省くのは、その待ち時間。水が安全になるわけじゃない。時間と、睡眠を買うんです。1日8回、その数分が消えると考えたら、人によっては十分に元が取れる。
相談する人なるほど…。『安全のため』じゃなくて『時短のため』って考えると、すごく納得できます。
原価表の人(元飲食店オーナー)その切り分けができれば、もう大丈夫です。安全のためだけなら、水道水の煮沸でタダで足ります。こう言うとうちの広告収入は減りますけどね(笑)。でも、原価表ってそういうものなので。

結局、どう決める?

原価表の人(元飲食店オーナー)こう考えてください。あなたが感じてる不安を、事実に当てると――
相談する人「水道水は危ない」→ ガイドラインは水道水を第一に挙げてる。煮沸で塩素も抜ける。
相談する人「安全な水を使いたい」→ 軟水なら市販水もOK。でも煮沸後は、水道水との差は小さい。
原価表の人(元飲食店オーナー)そして最後の1つ。「毎回お湯を沸かすのがつらい」――これは本物の負担です。サーバーがいちばん効くのは、ここ。ここに納得できるなら、買う価値があります。
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原価表の人(元飲食店オーナー)最後にひとつだけ。契約する前に、最低利用期間と解約手数料は必ず見てください。ミルクの期間って、思うより短い。卒乳した後も契約が続くことがあるんです。その先も使う前提で、金額を見てくださいね。
相談する人わかりました。月額いくら、じゃなくて、1リットルいくらで、しかも『何を買ってるのか』で考えます。ありがとうございます。

※調乳の温度・手順・水に関する記述は、厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」(WHO/FAO 2007)および横浜市等の公表資料に基づきます。
※サカザキ菌の含有量は横浜市の公表資料(厚生労働科学研究に基づく)を参照。
※実際の調乳は、かかりつけの医師・助産師、および粉ミルクとサーバーの取扱説明書の指示に従ってください。本記事は一般情報の整理であり、医療的助言ではありません。
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